膨張材とは
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膨張材とは
コンクリート構造物のひび割れによる弊害は、ひび割れからの水の進入などでコンクリート内部鉄筋が劣化することによる耐久性の低下やひび割れによりコンクリートの外観を損ねるといったものです。
最近では従来の仕様規定型の設計体系から、性能照査型の設計体系への移行に伴い、ひび割れが耐久性に与える影響についても定量的に検討されるようになってきました。
そこで膨張材はひび割れ低減や曲げ耐力の向上の観点から性能照査の材料として注目されています。
膨張材とは「JIS A 6202」にて規定されるコンクリート用混和材のことで、乾燥収縮や温度変化に伴う収縮ひずみを補償し、ひび割れを低減します。
ひび割れ低減のメカニズム
エトリンガイトや水酸化カルシウムの生成によって水和初期にコンクリートを膨張させ、その後の収縮を補償します。